6月11日ミランダ解放される予定の日「コレクター」(65年米)
蝶の収集が唯一の趣味であるフレディ(テレンス・スタンプ)はサッカーくじで大金を得たことにより、仕事を辞め、人里離れた一軒家を購入。美術学校生のミランダ(サマンサ・エッガー)をストーカーし誘拐し監禁する。彼にとって、ミランダは今まで採取した蝶のコレクションの中で一番の宝物なのだ。だから、リスペクトし大切に扱う。「自分という人間を知れば、当然、自分を愛してくれるはずだから、それまでの間、監禁する目的で誘拐した。終身刑でもそれなりの価値はある」と、とっても冷静で、表面は紳士的でさえあるフレディ。普通の感覚からすれば異常でも、彼の中では全てが理路整然としている。
「私があなたを愛するなんて死んでもあり得ない!」と当然、ミランダは解放してくれるよう懇願する。「食事をし、僕と会話して逃げようとしなければ」という条件付で、4週間後に解放すると約束させたミランダは壁にカレンダーを印して、その日6月11日に希望を託しもし、抵抗もする。
蝶のコレクションと人間の監禁が同じレベルのフレディは、社会からスポイルされてきたような部分があって、被害妄想も膨らんでいたようだ。社会に通用しない自分本位の理屈と欲望で行動する異常心理(性格)の人ではあるけれど、こういう心理状態は社会生活の中で発生し、それがまた、日常の中に潜伏しているのだと思うと、本当に怖くなるのでした。
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