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2007年6月13日 (水)

1886年6月13日ルートヴィヒ逝く「ルートヴィヒ 神々の黄昏」(72年伊・西独・仏)

1864年、18歳でバイエルン国王に即位したルートヴィヒ2世。国を治める仕事より芸術が大好き。王になって早速「リヒャルト・ワーグナーを捜せ」と命令した。「国に芸術を広めることで国民の役に立ちたい」と本気で思っている、容姿端麗な若き王ルートヴィヒ(ヘルムート・バーガー)はゲルマン伝説をオペラにしたワーグナー(トレバー・ハワード)に心酔し、強力にバックアップした。また、ルートヴィヒは従姉にあたるオーストリア皇后のエリザベート(ロミー・シュナイダー)を生涯、慕い続けた。

1866年のプロシア・オーストリア戦争への参戦に際しても、1871年にはドイツ帝国の誕生でバイエルンは併合され、名ばかりの王になってしまっても、とにかく争そいごとは大嫌い、なのだった。それは芸術を愛する彼の心の対極にあったものだったのだろう。

ワーグナーが去った後は、中世風の豪華なお城、後に白鳥城と呼ばれ、シンデレラ城のモデルともなったノイシュバンシュタイン城の建設に熱中する。さらに、リンダーホーフ城、ヘレンキムゼー城と、自分の芸術世界を実現させるために巨費を投じ国家財政は傾いた。

自分にとって大事なものと苦手なものが、あまりに明確で、それに殉じているルートヴィヒ。もし彼が、国王などではないが自由にできる自分のお金は存分にある、という人物だったらどうだったのだろう・・・。しかし、立場が立場だけに、パラノイア(偏執狂)と診断を下され、国の統治は不可能だとミュンヘンのベルク城に幽閉されてしまう。そして1886年6月13日、精神科医と共にベルク城の湖畔で遺体が発見された。謎の死をとげたバイエルン最後の国王は伝説の王となった。

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