1929年5月16日第一回アカデミー賞授賞式「アカデミー賞グレイテスト・モメント」(ビデオ・92年米)
アメリカ映画芸術科学アカデミー主催の映画の祭典、アカデミー賞授賞式。そのスタートは1929年5月16日、ハリウッドのルーズベルト・ホテルの大広間で5分ほどの授賞式を行い、晩餐会で受賞者を祝ったそうだ。2007年で79回目を迎え、今では90カ国30の言語でテレビ放送され、10億人がオスカーの行方を見守っているといわれる。
1971年(第43回)~1991年(第63回)の授賞式のハイライト・シーンが収録されている『アカデミー賞グレイテストモメント』のビデオを久々に観て、改めてその歴史と伝統を感じた。受賞者は感激と謝辞で充分だが、司会者やプレゼンターは笑いを取ることを使命としているかのようだ。伝統芸というより、皮肉をブレンドしたユーモアは体質芸だと思う。後になって聞くと受賞者の感謝だらけのスピーチより価値がある、っていうか面白い。そんな中にも、アカデミー賞批判や拒否、政治的な発言などもあり、それらに対し「この場には相応しくない」と意見する者あり、シリアスな部分も共存している。これこそ本場アカデミー賞の厚みと重みかも?
アメリカを追放されていたチャールズ・チャップリンが’72年の授賞式で「特別賞」を授与され感極まっている様子は胸にこたえる。この賞は長年、映画業界に貢献してきた人に対する敬意という形だが、「あなたにオスカーを渡し損ねてしまいました。遅ればせながらお受けください」と、アカデミー協会が謝罪の代わりに贈る意味合も大きいと思う。ヒッチコック監督やケーリー・グラントなどなど。最近ではピーター・オトゥールも。
プレゼンターがオスカー受賞者を発表するときの「The WINNER is ~(勝者は~)」が第61回の授賞式から「The OSCAR goes to ~(オスカーは~にいく)」に変更された。言葉って大事。オスカーの名はますます広まることに。
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