1431年5月30日ジャンヌ・ダルク火刑「ジャンヌ・ダルク」(99年米・仏)
イギリス・フランス間の百年戦争(1338<サンザンヤッタガ>~1453<イヨ、ゴミノゴトシ>と年号だけは高校の世界史で習ったことを忘れないでいる)の終盤、戦争で荒廃していたフランスに出現しフランスの救世主とされるジャンヌ・ダルク。神のお告げを聞き、1429年、シャルル王太子に謁見し、英国軍と戦いオルレアンを解放する。王太子はランス大聖堂で戴冠式を挙行し正式にフランス国王シャルル7世となった。ジャンヌ・ダルク、この時17歳。しかし翌年には、この少女のカリスマ性がフランスにとっても脅威となり、策略によりイギリス側の捕虜にされ、宗教裁判にかけられる。
この映画の特異なところは、囚われの身となったジャンヌ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が牢の中で、神のお告げは奇跡などではなく、自分の内なる声、つまり、自分の欲望ではなかったのか?と苦悶するところ。その疑問はジャンヌの良心となって、声だけではなく正体(ダスティン・ホフマン)があり、辛らつな問答を繰り広げる。敬虔なキリスト教信者のジャンヌは自分が神を冒涜する行いをしたのではないかと畏れ、また、神自体への不信感も湧き上がり、心が引き裂かれる。裁判の審問もジャンヌの信仰心を乱すだけのもので、体の生死よりも救われたいのは魂、との気持になってゆく。
1431年5月30日、19歳のジャンヌ・ダルクは異端者としてルーアンで火刑に処せられ、聖女とも魔女とも呼ばれたが、1920年、ヴァチカンは正式に「聖女」の列に加えた。
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