1920年1月24日モジリアニ逝く「モンパルナスの灯」(58年仏)
パリのカフェでお客の似顔絵を描いても突き返されてしまうモジリアニ(ジェラール・フィリップ)。お金に困っても信念は捨てない画家だったが、それだけにまた、絶望感と酒量は増し、持病の結核と相まって体を蝕んでいった。
しかし、この画家は女性にモテモテで、映画の前半、ダメ男の恋愛もののようになってしまっている。モジリアニの絵画に対する思想も描いて欲しかった。事実、彼の絵にとって女性の存在は不可欠なのだが、これはちょっと気の毒・・・
1917年、モジリアニは運命の女性ともいうべきジャンヌ・エビュテルヌ(アヌーク・エーメ)と出会い同棲生活を始める。14歳年下のこの女性は献身的に画家を支える。その部分のみに焦点を当てるとジャンヌはパーフェクトと言える女性だったようだ。
画商のズボロフスキーも彼の才能を信じ、商売度外視の友情で彼を支えるありがたい存在だ。同じ画商であるモレノ(リノ・バンチュラ)も彼の才能を見抜いていたが、だからこそ死神のように彼に取り憑く。この悪の存在はフィクションのようだが、モジリアニの人生が“不遇の画家”という表現に収れんされていく、象徴的なクライマックスだ。
1920年1月24日、近い未来「エコール・ド・パリ」の巨星となるイタリア出身の画家アメディオ・モジリアニがパリの慈善病院のベッドで35年の生涯を閉じた。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

最近のコメント