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2006年10月30日 (月)

1964年10月30日サイモン、バットを振る「サイモン・バーチ」(98年・米)

ジョー・ウェントワース(ジョゼフ・マゼロ)は父親は知らないが、優しくて町一番の美人の母レベッカ(アシュレイ・ジャド)と親友のサイモン・バーチ(イアン・マイケル・スミス)がいる。サイモンは生まれた時から体がとても小さくて、医師から生きていること自体が「奇跡だ」と言われた少年。二人は何でも話し合える間柄だ。

サイモンは野球も大好きで、二人は少年野球のチームメートでもあるが、ハンディのあるサイモンはほとんど試合に出してもらえず、たまの出番には「バットを振るな」と指示されてしまう状態。ストライクゾーンが狭いからだ。ところが1964年10月30日の試合で代打のサイモンは監督に「バットを振れ」と言われ、思い切りバットを振った。その結果、大変なことが起こってしまった。

“サイモンのおかげで神の存在を知った”というジョーは大人になっても少年時代の友情の思い出を温め続けている。少年の友情ものプラスアルファー。感動のツボにはまりました。

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2006年10月26日 (木)

1881年10月26日OK牧場で決闘「OK牧場の決斗」(57年米)他

1881年10月26日、アリゾナ州トゥームストンのOK牧場でワイアット・アープ組VSクライトン組の決闘があった。アメリカ人はこの伝説の保安官がよほど好きらしく幾度となく映画に取り上げられている。

保安官のワープ側が正義でクライトン一家はならず者というのが大枠であることは事実なのだろうが、伝説はあった事を基としながらも、あったかもしれないこと、なかったかもしれないがあって欲しいことなども綯い交ぜになって創られていくのだろう。その点でワイアットをだだ一人の友人とし、病をおして決闘に加わったドク・ホリデーの方がより伝説化しているのかもしれない。

ドクは肺結核を患い歯科医(ドクの名の由来)を廃業し流れ者となり、職業はギャンブラーにして早撃ち名人。「おれは人と係わりたくない、気ままに生きたい。ただひとつの借りを返すためだ」とワイアットとの友情を保つ。このドク・ホリデーの“やせ我慢の美学”を感じることが「OK牧場の決闘」ものを観る一番の魅力だ。

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2006年10月22日 (日)

1962年10月22日キューバ危機「13デイズ」(00年米)

1962年10月16日、ケネディー大統領(ブルース・グリーンウッド)はソ連がキューバに核ミサイル基地を建設中との報告を受けた。映画は核戦争の危機に直面したその日から危機が回避されるまでの13日間を追体験していく。10月22日は大統領がテレビ会見してキューバを隔離する“海上封鎖”を発表した日で、世界が大きな危機にさらされていることを知らされた。

ミサイル基地を空撮する任務のパイロットに大統領特別補佐官ケネス・オドネル(ケヴィン・コスナー)が「絶対に撃墜されるな。山に衝突して死んでもいいから敵には撃たれるな」と言う。彼が撃たれれば、アメリカ軍部には報復という名分ができ、直ちに戦争になるからだという。このことを了解しているこのパイロットはすごい。感動的だ。

危機を回避することができ、映画は“・・・人類が作った問題は人類が解決できる。我々はこの小さな地球に住み・・・”という美しい言葉で締められているが、アメリカ側の視点だけでなく双方からの視点で問題を俯瞰できなければ、残念ながらこの言葉は単に希望でしかないと思う。

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2006年10月16日 (月)

1969年10月16日メッツ、初のワールドチャンピオンに「オーロラの彼方へ」(00年米)

196910月、ニューヨーク・メッツがワールドシリーズ進出決定。62年の球団創立以来、レギュラーシーズン最下位が定位置だったそうだからファンの喜びは推して知るべし。「ミラクル・メッツ」「アメージング・メッツ」と盛り上がっていた。そんな中、メッツの大ファンでもある勇敢な消防士フランク(デニス・クエイド)が殉職してしまう。妻と6歳の息子ジョンを残して。

30年後、ニューヨークの空にオーロラが輝いた夜、刑事になっていたジョン(ジム・カヴィーゼル)は殉死前の父と無線で交信する。息子の忠告に従い父は火災現場から生還し、それからも父子の交信が続く。未来の息子と交信していることに半信半疑の父を納得させる大きな要因がワールドシリーズの結果なのだ。シリーズ第5戦の10月16日、メッツは初出場にしてワールドチャンピオンに輝いた。

タイムマシン不要、父子の絆は時空を超える。しかしタイムスリップにはタイムパラドックスの問題がある。うまい話についてくる裏みたいなものだ。それを切り抜けようと二人は力を結集して挑み、ジョンも父のように頼もしい男になっていく。

斬新なタイムトラベルの中に家族の愛を描き、存分なサスペンスもあり、消防士と刑事の活躍も見せてくれれば、ニューヨク・クィーンズ地区の人情味も感じさせてくれる。そして野球ファンにも嬉しいアメージング・ムービーだ。

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2006年10月14日 (土)

10月14日エミリー・フレンチ殺害事件発生「情婦」(58年米)

大物敏腕弁護士ウィルフレッド卿(チャールズ・ロートン)が殺人事件の弁護を依頼された。依頼人は容疑者レナート(タイロン・パワー)の妻クリスチーネ(マレーネ・ディトリッヒ)。

レナートは資産家の未亡人エミリーの家を度々訪れていて、10月14日の事件当夜も彼が来ていたと家政婦は証言。クリスチーネは彼のアリバイを証言するが身内の証言は効力がなく、彼には動機があることも判明。レナートは圧倒的不利な立場に立たされている。さて、ウィルフレッド卿の活躍やいかに。

結末はこれぞ「ドンデン返し」と言えるものになっていて、法廷映画の大傑作だと思う。ビリー・ワイルダー監督が“観ていない人のために結末は話さないでください”とお願いしているだけのことはある。この映画で「一事不再理」の法律を知った(これはヒント)。ヒントと言えば、『情婦』という邦題、最初はヘンだと思ったが意外と深い暗示になっている。原題は『検察側の証人』で原作はアガサ・クリスティ。

ウィルフレット卿とお付の看護婦(エルザ・ランチェスター)とのやりとりは掛け合い漫才のようでとても楽しい。さすがシリアスもユーモアもお得意なワイルダー監督の職人芸だ。

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2006年10月11日 (水)

10月11日ニコラス誕生日「ゲーム」(97年米)

投資家のニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は大邸宅に一人で暮らす大金持ち。人付き合いは面倒なものと決めつけ、元妻が尋ねて来ても会おうともしない。そんな彼の元に疎遠になっていた弟(ショーン・ペン)が現れ、10月11日ニコラス48歳の誕生日に<ゲームへの招待状>が贈られる。「兄貴もたまには楽しめ」と。

“人生が一変するような素晴らしい体験ができるゲーム” “ゲームの目的を探ることが目的のゲーム” ゲームを主催する会社を訪れたニコラスはスリル満点、過激な人生ゲームを体験することになる。

二転三転する先の読めない展開。どこへ連れて行かれちゃうんだ?これをゲームと呼ぶか!前代未聞、驚きのバースデープレゼントだ。

恐怖体験に巻き込まれることの好きな(?)マイケル・ダグラス。またの必死な逃げを期待してます(*^_^*)

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2006年10月 7日 (土)

10月7日ミステリー記念日(エドガー・A・ポー命日)「恐怖の振子」(61年米)

かなり昔のことなのだが、エドガー・アラン・ポーの原作をマンガ化した「黒猫」と出合った時の衝撃が忘れられない。

怪奇小説の開祖ポー(江戸川乱歩が敬意を表しペンネームにしたほどだ)の作品は、クリエーターたちをインスパイアし続け、映画化されたものも多い。「早すぎた埋葬」と「穴と振子」の2作品を基にした『恐怖の振子』はストレートな怖さで迫ってくる。凝った仕掛けはなく、特撮もなく。

フランシス(ジョン・カー)が姉エリザベス(バーバラ・スティール)の死の真相を確かめるため、義兄のニコラス(ヴィンセント・プライス)の住む城を訪れる。エリザベスは昔の拷問室がある地下に埋葬されているという。ニコラスは妻の死を嘆いているがどこか怪しい・・・。この城にはおぞましい過去があり、今また同じようなことが繰り返されていたのだ。幽霊にも増して恐怖なのは自分本位で自己中心な人間の心、とポーは怪奇美の中でささやいている。

ポーの人生はなかなかにハードだったようで、お酒に逃げることが多くなり、それが元とみられ路上で倒れ、1849年10月7日、40歳で逝ってしまった。

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2006年10月 6日 (金)

1970年10月6日ビリー・ヘイズ逮捕「ミッドナイト・エクスプレス」(78年米)

“物語りは実話に基づく。始まりは1970年10月6日トルコ、イスタンブール” アメリカの青年ビリー・ヘイズ(ブラット・デイビス)が2キロのハシシュ(大麻)を持ち出そうとして空港で逮捕された。恋人との旅行先で入手、友人に売って金儲けしようと安易な気持で犯した罪の代償はとても重いものとなる。

暴力が日常化している監獄での異常な体験の連続をなんとか乗り切り、刑期の4年2ヶ月を目前に、その判決が破棄され再審にかけられるビリー。何で今さら!ここに法は存在しないのか?! 当時のアメリカと中東諸国との関係悪化という政治的状況の影響が大きいらしい。国家間の問題に巻き込まれてしまった個人になす術はない。

それでもビリーは家族や恋人に恵まれていてラッキーだった。二人の囚人仲間マックス(ジョン・ハート)とジミー(ランディ・クエイド)はどうなったのだろう・・・

「ミッドナイト・エクスプレス」とは「脱獄」の隠語。真夜中に素早く逃げる、というより、“ここには停まらない”という意味合いだ。「デッドマン・ウォーキング」といい「グリーンマイル」といい刑務所用語は意味深だ。

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2006年10月 4日 (水)

1957年10月4日初の人工衛星打ち上げ成功「遠い空の向こうに」(99年米)

史上初の人工衛星打ち上げ成功、という快挙は1957年10月4日、ソ連のスプートニク1号が成し遂げた。その空を見上げていたアメリカ・ウエストヴァージニア州の炭鉱町の高校生、ホーマー・ヒッカム(ジェイク・ギレンホール)はロケットを作る、と宣言。3人の友人を巻き込んで夢に向かって挑戦する。

彼らを支援し協力してくれる大人たちもいるのだが、炭坑夫一筋に生きてきたホーマーの父(クリス・クーパー)は頑固一徹、父子はことごとく対立してしまう。しかし、この厳格な父の存在が一面でホーマーの夢を支えてもいる。基本的にこういうお父さん、好きです。

多感な若き日に感動的な出来事に遭遇し、夢を抱き、それに向かって邁進したホーマーはNASAのエンジニアとなり、自伝『ロケットボーイズ』(映画の原作)を書いた。結果もさることながら、青春時代に夢を通じて体験した友情をはじめ多くの人間関係がとても輝いている。

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